2011年9月11日日曜日

スイス・ハイキング旅行 : グリンデルワルト 1日目


2011年8月末~9月頭にかけてスイス旅行に行ってきました。ここ何年かキャンプや山歩きに夢中になっていたので、ならばスイスでしょう!ということに。
こういうコトは思いついたら早いほうがいい。

飛行機と宿泊、列車のチケット、あとはご自由に・・・というツアーを予約。
チューリッヒ > グリンデルワルト > ツェルマット > ジュネーブ ... という行程です。

関空を出発して、ドバイ経由、チューリッヒに到着して市街観光、宿泊・・・
それらもなかなか魅力的で楽しかったのですが、ハイキングを中心にレポートします。

グリンデルワルト (グリンデルヴァルト : Grindelwald ) 1日目
グリンデルワルトはスイス、ベルン州、インターラーケン区の村。
世界遺産のユングフラウ(4158m)など、ハイキングやスキーの拠点として人気です。

到着すると、岩肌に囲まれたU字谷のなかに牧草地を作ったような、箱庭のような可愛らしい集落!
とりあえずホテルにチェックインして、「日本語観光案内所」で情報収集。

右も左も分からないので、はりきって歩き回る前にどんな様子かアドバイスを聞く。
天気はどうなのか?、寒いのか?
ハイキングコースのガイドマップは?

メンリッヒェン(Mannlichen)~クライネ・シャイデック(Kl.Scheidegg)~アルピグレン(Alpiglen)
もう11時になっていたので、手軽に楽しめそうなコースを歩く事に...


グリンデルワルト~メンリヒェン
まずヨーロッパ最長のゴンドラ、メンリッヒェンバーン(Mannlichenbahn:GGM)で一気にメンリッヒェン(2239m)まで移動。

BOBグリンデルワルト駅から小道を15分程歩くと山麓駅に到着。
(登山鉄道BOBに乗ってもいいけど、歩いたほうが楽しい。)
ゴンドラはぐんぐん登って、山頂までは30分ぐらいです。

メンリッヒェン (Mannlichen:2343m)
山頂駅付近は、すっかり雪景色! 寒い!

あいにく雲も出てきました。
あわてて、フリースとカッパを羽織りました。
麓では日差しが強くて暑かったのにびっくり!

山頂駅からメンリッヒェン山頂までは片道10分くらいかな?
せっかくだから登ってみたけれども、雲で景色はイマイチ。
それでも、時折雲の合間から見せるユングフラウ、メンヒ、アイガー等の山々は壮大でした。
途中ベンチで昼食をとって休憩。

メンリヒェン~クライネ・シャイデック
クライネ・シャイデックへはなだらかな下り。
とてもキレイに整備されていて、とても歩きやすい。

スイスのハイキング事情をまったく知らないので、実際に歩いてみるまで少し不安でした。
もちろん、ガイド本やホームページでコースを調べて計画はしてたんだけど。
行ったこともない場所を何キロ何時間といわれても、なんだかピンとこない。

「初心者向けコース、ファミリーでも歩ける。2時間ほどだが、3時間ほどみておきたい」
そんなこと言われても、自分が初心者かどうかなんてわからないもの。

実際に歩いてみると、とても綺麗に整備されていて、固めの底のトレッキングシューズで充分。
コースを示す標識も分かりやすく、目的地の地名さえ分かっていれば大丈夫。
難しい場所やガレ場もほとんど無いので、ガイドに載っている予想時間から大きく外れることもないみたい。

時々牛が逃げないようにしているゲートを通って、なだらかに下りていく。
ちょっと天気がイマイチだけど、ハイカー(私たちからすれば外国人)とすれ違う。
「グーテンダーク」なのか「ボンジュール」なのか「ハロー」なのか、挨拶に毎回迷う。

クライネ・シャイデックの直前にアイガーが望める展望台(カフェ?)がありました。

クライネ・シャイデック駅 (Kl.Scheidegg:2061m)
クライネ・シャイデック(小さな峠)駅はヴァンゲンアルプ鉄道(WAB)とユングフラウ鉄道(JB)が交わる乗り換え駅。ちょっと賑わっている。

映画「アイガー北壁」、新田次郎「アイガー北壁」の舞台となったホテルがあって、まじかにアイガーが迫っている・・・はずなんだけど、あいにくの雲でイマイチ・・・。

ゆっくり休憩することもできるけど、トイレを済まして出発。
山麓のアルピグレン(Alpiglen)を目指します。

クライネ・シャイデック~アルピグレン
クライネ・シャイデックを出発すると、いくぶん下り勾配が強くなってきます。
だんだん暖かくなってきて、牧草地の緑の色も濃くなって、
スイスっぽい小屋も点在してます。

曇っていなければ、アイガー北壁を眺めながら下れる壮観なコースなのだけど、今日は残念ながら中腹までしか見えない。
けれども、その覗き見える裾のスケールから頂上を想像してみると、その巨大さがうかがい知れる。

途中、牛が道端の牧草を食べるところに出くわす。
ホルスタインではなく、ジャージー牛(茶色で顔が面長)は愛嬌があってかわいい。
でも、だんだん道端のウンチも増えてくるので要注意。

アルピグレン駅:(1616m)
アルピグレン駅に近づいてくると、まれに小型自動車とすれ違うことも。
線路を横断すると、もう駅はすぐそこ。
ここからさらに下の駅を目指すこともできる。
あまり良さそうではないし、明日もそこそこ歩くのでここで徒歩は終了!

クライネ・シャイデック駅もアルピグレン駅も、山岳列車の駅なのにトイレがキレイ!!
しかもお湯が出る!さすがホスピタリティの国だ。

はじめてのスイスハイキングは、拍子抜けに快適だった。
標識も明快で、ハイカーも多く、迷う要素がない。
絵地図ではスケールが大きく見えるけど、どのコースも観光向けのコンパクトさです。

今回歩いた、メンリッヒェン~クライネ・シャイデック~アルピグレンのコースは、
アイガーを眺めながら、グリンデルワルトの牧歌的な風景も楽しめました。


より大きな地図で Grindelwald Grund GGM を表示